精神医学

弁証法的行動療法

境界性パーソナリティ障害を含め、強い感情に圧倒され苦しむ人は多い。精神科に通う人も、無縁な人も、喜怒哀楽(特に怒・哀)が強すぎて毎日が苦しい人は多くいるだろう。その強すぎる感情を、抗不安薬や抗うつ薬で少し和らげることはできるが、完治は難し...
転科

専攻医、転科の現状

M3.comの記事で、下記のようなものがあった。 2年間で700件ほどのプログラム変更希望があったとのこと。 科は変えずにプログラムだけの変更希望もあったであろうから一概にはいえないが、1年当たりの専攻医数を700...
精神医学

外科と精神科の違い

外科と精神科では、治療方法・患者の性質・忙しさなど、誰でも想像がつく相違点がたくさんあるが、実際に働き始めて驚いたのは、看護師やソーシャルワーカーの治療に関する裁量の大きさに関する違いだ。 精神科外来においては、来院してから帰るまで...
精神医学

リストカットの効用

頻繁にリストカットを行う20代の患者さんに、リストカットにはどんな効果があるのかを聞いてみたことがある。 その患者さんはとても知的で、普段から文章を書く人であったため、どんな表現をするか楽しみであったし、教科書の一文よりも得るものが...
精神医学

不安・マインドフルネス

今回は転科とは関係なく、精神医学の観点で。 精神科診療において「不安」という感情と向き合わない日はない。 数日前、暑さの中で頭が痛くて、「もし重症の熱中症だったらどうしよう」と強く不安になってしまい、わざわざ外来まで来てくれた...
転科

転科を考えるにあたって

最近、精神科への転科に関して個人的な相談を何件かいただき、改めて転科の難しさや、最初に何をすべきなのかを考えてみました。 まず、転科の難しさについて。 ・情報不足 転科経験者が周りにいることは稀で、さらに今の新専門医制度...
転科

転科後、外科の友達と飲んだ話

精神科に転科後、元々所属していた外科の同期と飲む機会がありました。 今では想像もできないほど忙しい生活を淡々とこなす元同期の友人に、「急にそんなに暇になって、逆に何をしているの?」と聞かれました。 たしかに外科時代は、休みは最...
精神医学

「生きる意味」に悩み苦しむ患者さん

外来で、「生きる意味」に悩み苦しむ患者さんのお話を聞きました。 色々考えさせられたので、記録に残そうと思います。 その患者さんは、物心ついた頃から、 ・生きる意味・目的ってなんだろう ・生きていても、死んでいてもあ...
転科

転科を伝える時の辛さ②

前回の記事で、転科を周囲に伝えるときの辛さについて書いたが、実際に伝えた後どうなったか、 という視点で今回は書きたいと思う。 結論から言うと、 「思っていたほど反感を買わなかった」のであった。 「何か悩んでると思っ...
転科

転科を伝える時の辛さ

自分の転科の経験に関して、友人や後輩から相談されることが度々ある。 転科自体に伴う不安とは別に、それを周囲に伝えることへの恐怖が皆強いようだ。 もちろん自分も、例外ではなかった。 転科を決意し、次の専攻医プログラムに申し...