精神医学

精神分析④

精神分析(私が受けているのは精神分析的精神療法だが、簡略して精神分析と記載)は治療の手段だが、週1回以上同じ時間に同じ場所に通い、同じ先生と話すという行為は、もはや生活の大きな一部分である。精神分析を受けるかどうかというのは、精神分析を受...
精神医学

精神分析③

精神分析的精神療法を受け始めた当初、毎回のセッションにおいて話すことや相談内容を予め準備するべきか質問したところ、「その必要はなく、セッションに来てその場で思ったことを話せば良い」と言われた。しかしそうは言われても、日常生活で何か強く考え...
精神医学

精神分析②

精神分析的精神療法を受けはじめてしばらく経ってから気づいたのは、自分の分析を担当する分析家が、頭の中に棲みつくようになったということだ。ふとした瞬間に頭の中で分析家と会話をしている自分に気づく。次回のセッションでこんなことを言ったらこんな...
精神医学

精神分析①

精神分析という学問・臨床領域がある。 フロイトが創り出したといえばピンとくる方もいるだろうか。 精神分析ができる(認定を持つ)人は日本には数十名しかいないから、とてもニッチな分野である。 この領域が特殊なのは、精神分析家...
精神医学

やりがい

ブログを読んでいただいた方から、精神科医の「やりがい」って何ですかと質問をいただき、そういえば仕事のやりがいに関して考えることがあまりなかったなと思い、このタイミングで振り返ってみることにした。 やりがいに関して思い巡らした時最初に...
転科

転科する医師たち

4月に入り、様々な異動のニュースが耳に入ってくる。 精神科から内科へ転向した先生、内科から精神科へ転向した先生、産婦人科から、麻酔科から、一般外科から精神科に転向した先生、など。 大学の医局から別の大学の医局に入りなおした先生...
精神医学

苦しみ

反吐が出るほど苦しむから、深い喜びがある 苦しまず、喜びだけがあるなどあり得ない 真に、悶えるほど苦しいなら、むしろその場に居続けるべきである ありきたりな快楽など、深い苦しみの足下にも及ばない 苦しみは、人の深淵...
精神医学

消費ではなく創作を

改めて自分が文章を書くのが好きになった経緯を振り返ってみた。 高校2年生の時、なんだか将来が見えなくて、自分がやりたいことも分からなくて、やることなすこと全部中途半端だった時に、その時考えていたことや感じたことをありありとノートに書...
精神医学

自己肯定感

自己肯定感の低さに悩む人は多い。 ところで、自己肯定感とは何か。 無条件で自分は大切で満たされた存在と思えること、自身の思考や感情、身体の居心地の良さ、などだろうか。 幼少期の家庭環境とその後の本人の自己肯定感には、強い...
精神医学

統合失調症の病識・自我障害について

病識の定義は難しいが、要点をまとめると下記のようになる。 ・自分が病気を患っており、感情や思考における問題や困難が、病気のせいであると知っている ・病気を治すために定期的な精神科の受診、もしくは入院が必要であると分かっている ...