転科後、外科の友達と飲んだ話

転科

精神科に転科後、元々所属していた外科の同期と飲む機会がありました。

今では想像もできないほど忙しい生活を淡々とこなす元同期の友人に、「急にそんなに暇になって、逆に何をしているの?」と聞かれました。

たしかに外科時代は、休みは最大で週に1日、帰るのは早くて19時、遅ければ深夜、さらに当直や緊急手術もたくさん、という生活でしたら、常に「もっと暇が欲しい」「もっと寝たい」と思っていました。

一方精神科に移ってからは、仕事は週に4-6日、18時には自宅に到着し、当直は月に2回程度という生活になり、驚くほどたくさんの自由な時間が与えられました。

外科時代には考えられませんでしたが、「暇だなぁ、何しようかな」と思うことが増えましたし、朝起きる時に眠いと思うことがほとんどなくなりました。

転科の直後はその生活の変化に驚き、時間を持て余しましたが、徐々に慣れました。

友達・家族とご飯をゆっくり食べたり、たまには料理もして、筋トレをしたり読書をしたり、もちろん精神科の勉強もして、有給をとって小さな旅行に行ったり、夏休みの計画をたてたり、とやることはいくらでもありました。

初期研修時代、外科専攻医時代とプライベートのない生活を数年送っていたので、プライベートという概念がなくなっていましたが、完全に自分で自由に使える時間というのは素晴らしいものだなと、しみじみ感じています。

もちろん、生粋の外科医はそんな風に思わないかもしれませんし、様々な価値観があって良いと思っています。

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