転科を伝える時の辛さ②

転科

前回の記事で、転科を周囲に伝えるときの辛さについて書いたが、実際に伝えた後どうなったか、

という視点で今回は書きたいと思う。

結論から言うと、

「思っていたほど反感を買わなかった」のであった。

「何か悩んでると思ったけどそういうことだったんだねー」とか、

「そう思うならぜひそうした方がいいと思うよ」とか、

「そっち行って違ったら戻っておいでよ」とか、

「ダブルライセンスもありだね」など、

自分の予想に反して、反感を買うどころか、背中を押してくれたり、転科の先の未来を一緒に想像してくれたり、優しく思慮深いコメントをいただくことが多かった。

もちろん残念に思ってくださる方はたくさんいたが、それはむしろ光栄なことであり、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

反感を買うとか、嫌われるとか、裏切り者扱いされるとか、

全部妄想に過ぎなかったのだろうか。

それとも本当に素敵な人がたまたま周りにいたのだろうか。

ただ、もし自分が逆の立場で打ち明けられたとしたら、同じような反応をするだろうなとは思った。

それなのにも関わらず、自分が辞めるときは反感を買うだろうと予想するのは、

認知の歪みとしか言いようがない気もする。

誰しもが辞めたくなるような医局だとしたら、一抜けするのは裏切り行為と思われるかもしれないが、

多くが居心地よく在籍する医局では、別に去るもの拒まずなのだろう。

相手の反応とは、こうも予想できないものであり、

「やらない後悔よりもやる後悔」だと、つくづく思わされた。

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