前回の記事で、転科を周囲に伝えるときの辛さについて書いたが、実際に伝えた後どうなったか、
という視点で今回は書きたいと思う。
結論から言うと、
「思っていたほど反感を買わなかった」のであった。
「何か悩んでると思ったけどそういうことだったんだねー」とか、
「そう思うならぜひそうした方がいいと思うよ」とか、
「そっち行って違ったら戻っておいでよ」とか、
「ダブルライセンスもありだね」など、
自分の予想に反して、反感を買うどころか、背中を押してくれたり、転科の先の未来を一緒に想像してくれたり、優しく思慮深いコメントをいただくことが多かった。
もちろん残念に思ってくださる方はたくさんいたが、それはむしろ光栄なことであり、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
反感を買うとか、嫌われるとか、裏切り者扱いされるとか、
全部妄想に過ぎなかったのだろうか。
それとも本当に素敵な人がたまたま周りにいたのだろうか。
ただ、もし自分が逆の立場で打ち明けられたとしたら、同じような反応をするだろうなとは思った。
それなのにも関わらず、自分が辞めるときは反感を買うだろうと予想するのは、
認知の歪みとしか言いようがない気もする。
誰しもが辞めたくなるような医局だとしたら、一抜けするのは裏切り行為と思われるかもしれないが、
多くが居心地よく在籍する医局では、別に去るもの拒まずなのだろう。
相手の反応とは、こうも予想できないものであり、
「やらない後悔よりもやる後悔」だと、つくづく思わされた。
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